佐藤鉄太郎と秋山真之

~ 宗教 ~

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宗教

佐藤鉄太郎は、後に日蓮宗に凝ります。

秋山将軍はすべてのことを学問的に、また理論的に懇切に扱われて、私らを指導されました。佐藤将軍は徹頭徹尾史実に基礎をおかれて、ギリシア、ローマの何千年の昔からの海軍の歴史を調べておられる。そして、それに実戦の経験を混じえられまして、また仏教の方からこられたのでありましよう、深い信仰と、また漢学の深い造詣から、ある一種の信念をもって兵学を説かれました。
山梨勝之進『追憶手記』より

一方で、秋山真之も日露戦争の後に軍務局長になりますが、晩年は神秘主義に凝ります。
多くの関係者は秋山の考えた方がわからず「秋山狂人説」が囁かれるなどしました。

秋山が宗教に凝ったということも、狂人説の根源になったと思います。人智をつくして考え抜いたあとは、結局一か八かの決断しかなかない。一か八かはギャンブリングでしょう。ギャンブリングの根底は宗教と同じ信念に立つ。宗教もいま持つものを全部棄てるか否かの瀬戸際の心構えが根元にある。本当の軍人というものは、一種のギャンブラーの要素をいつももつものです。

「歴史と人物」明治ライバル物語(島田謹二談)より

頭の鋭い天才が陥る道なのかもしれません。

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